インナーサウナー

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ストロングボスサルーンで食事を終え、最寄りの観光スポットを検索

『南阿蘇温泉 瑠璃』
評価の高い温泉に足を運ぶ事にしました

入湯料600円
ロッカー使用料100円

館内の至る所に「る」と言う字が掲げられているのが印象的

身体を洗いサウナに向かう
重い扉をくぐり、熱気のサウナ室へ
いつもの習慣で壁際に視線を送時計を探す

え?
時計ない?

蛍光色のデジタル表示もない
木枠に収まった12分の砂時計すらない
あるのは灼熱の熱気と、遠くでかすかに聞こえる水の音だけ

ここはひょっとしてサウナ上級者用のサウナなのでは?

時計という人工的な制約から解放され
己の身体の声だけを頼りに「最良の離脱点」を探れ、という無言のメッセージ
積み重ねてきた経験と、体内時計の精度が今、試されているのだと解釈した
深く呼吸を一つ
サウナーとして培ってきた「肌のセンサー」が今、問われている。
目深にサウナハットを被りなおし
静かに目を閉じ自分の中のインナーサウナーの声に耳を傾ける

純粋にサウナを楽しむためなのかテレビもない

暑いし退屈

暇つぶしに数を数え
200を超えたあたりからワケがわからなくなる
ただでさえ数字に弱いのに暑さで頭が機能していない

逃げるようにサウナ室を後にした

水風呂に入るための、かけ水をする
冷たくて悲鳴をあげそうになった
サウナ室から出てくるのが早すぎたのだ
でももう後にはひけない
「迷ったら負けだ」
そう自分に言い聞かせて入水

息が止まるんじゃないかってくらいの水温
なぜか全開の水風呂部屋の窓
10秒も入っていられない

震える身体を拭きながら露天風呂へ
外気浴もそこそこに近くにあった寝湯に飛び込んだ
少し温度が低い温水に身体を浸す
めちゃくちゃ気持ちがいい
これが「ととのう」って状態なのかもしれない

露天風呂に浸かり、どんどん暗くなっていく空を見ながら
「”る”ってクレヨンしんちゃんの、しんちゃんに見えるな」ってボンヤリ考えてました

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最後まで読んでくれて、ありがとうございます!

かたりこくるす

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